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アメリカ死亡証明書の取寄せ

ある年の10月、死亡証明書を海外から取寄せてほしいとの依頼を受けました。

ロサンジェルスで亡くなった方の甥御さんからの依頼でした。
そこで、誕生・結婚・離婚・死亡の公的記録 (vital record=人口動態記録)の取得を代行するVitalCheckという業者に、証明書発行を依頼しました。
VitalChekとは、全米各地の公的機関から証明書を取得してくれる政府公認の代行業者です。
オンラインで証明書の発行を申請すると10~14日後に発送してくれます。

しかし、申請後に確認メールが来たものの、その後4週間たってもナシのつぶてでした。Order statusをオンラインでチェックすると「手続き中」と表示され、数日後に再度チェックすると今度は「こちらへ電話を」と表示されました。

そこで電話をすると、音声案内が流れて別の番号を案内され、さらにロサンジェルス郡の役所(Los Angeles County Registrar-Recorder/County Clerk)に回されました。
しかしこの電話も音声案内のみで、業務内容や支部の案内が延々と続き、結局何一つ必要な情報は得られませんでした。

途方に暮れてロサンジェルス郡の役所のHPを調べていると、Norwalkにある本庁のemail アドレスが見つかり「これだ!」と意気込んでメールを送りました。
「申請した記録が送られて来ないが、どうなっているか?」と書きましたが、やはり4営業日待っても返事が来ません。「もうこれ以上の怠慢は許さないぞ!」との決意を込めてメールを書きました。それまでの経緯とこちらの窮状を細かく説明し、丁寧にお願いしましたらなんと、すぐに返事が来ました。決意は伝わるものです。

Thank you for your email. Your order has been located and will be processed and mailed out tomorrow.(メール拝受。貴殿の依頼は受付けており、明日には発送します)

「遅れてごめんなさい」でもなく「しらっ」とした回答でしたが、とにかくやっと連絡がとれてとても安心しました。
そして間もなくVitalCheckから「証明書を発送した」との連絡があり、「追跡番号はこちら」ときちんとした対応がありました。

そしてついに!立派な証明書が届いたのは翌年の2月でした!
以前にも、別の案件で米銀行に手紙を出したとき、1か月も返事が来ないのが普通だったので、予想はしていましたが、ほんとにhigh‐touch の反対 でlow-touch, high-techな社会だなとつくづく思いました。
催促すれば動くが、大人しく待っていると後回しにされるのでしょうか。
だからaggressive にならざるを得ないのでしょうか。

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